日本の食文化の歴史から見える雑穀米の健康効果

約 1 分
日本の食文化の歴史から見える雑穀米の健康効果

 雑穀米は雑穀を混ぜて炊くことを目的としたお米ですが、普通の白米よりも様々な栄養が含まれ、さらに白米以上に栄養価が高く健康に良いのが特徴です。

白米に不足する栄養

〈主食の歴史〉
私たちは毎日ご飯を食べます。どの家庭でも古くから食べられているのは「白米」です。しかし、白米が一般家庭で食べることができるようになったのは江戸時代中期と言われています。それ以前、米は年貢で納められるもので貴重品のため、一般の家庭で食べることはできず、当時は「ヒエ」「粟」といった、今私たちが、米に混ぜて食べる雑穀を食べていました。明治初期でも、同じ米でも白米ではなく手間を掛けない玄米や麦を食べていました。こういったことは、学校の社会の授業で学んだ人も多いことでしょう。

 明治時代初期、医学の発達により「脚気」と言う病気が流行し、1万人以上の人が命を落とします。脚気は白米を食べることができる裕福な人がかかりやすい、玄米や麦を食べている人はこの病気にならないということから、当時の農学博士の鈴木梅太郎氏が、玄米に含まれるビタミンB1の存在を発見します。世界で初のビタミンの発見でした。鈴木氏は脚気の人に米糠、麦、玄米を与えることで回復が見られることも報告しましたが、当時は彼が医学博士ではない、ということから受け入れられませんでした。そのため、脚気は栄養欠乏症であるにもかかわらず、「中毒」「伝染病」と言う間違った認識のままでした。

雑穀米の健康効果

 
 雑穀や玄米には、白米(精白米)には不足している栄養素がたくさんあります。まずはビタミンB1、B2といったビタミンB群。カリウム、カルシウム、鉄といったミネラル。たんぱく質、脂質、食物繊維です。白米は脳のエネルギーとなる糖質を多く含む食品ですが、こういったものをほとんど含んでいません。それを補ってくれるのが、「雑穀」です。雑穀はまさに健康食品です。

〈ビタミンB群〉
 玄米や雑穀の一番の特徴はビタミンB群の多さです。ビタミンB群は炭水化物(糖質)、たんぱく質、脂質からエネルギーを取り出す反応を助けます。ビタミンB群が不足すると、エネルギーにならずに、糖質などが体脂肪になってしまうだけでなく、不足すると神経の機能を正常に保つことができなくなります。それが「脚気」です。また、認知症の初期のような症状、ボーっとする、話がかみ合わない、といった「ウエルニッケ脳症」といった病気にかかることもあります。もちろん、エネルギー代謝に必要なため、余分な脂肪をため込むことを防ぎ、ダイエット効果もあります。
 また、葉酸も多く含み、造血を助ける働きで、貧血を予防する効果があります。雑穀はこれほど健康効果が高いということです。

〈食物繊維〉
 雑穀には食物繊維も多く含みますので、白米だけよりも、腸の働きをよくし、余分な糖質の吸収を防ぐ働きもあります。それによって、ダイエットの効果もあるといわれています。さらに肥満の防止は糖尿病を予防することもできるため、食物繊維を多く含む雑穀は、糖尿病予防という点でも健康効果があげられます。

〈ミネラル〉
 ミネラルの中でも目立つのがカルシウムとリン、マグネシウムです。カルシウムと言うと小魚や、乳製品、海藻に多く含まれますが、雑穀に含まれています。さらに、マグネシウムを多く含む雑穀が多く、骨や歯の形成だけでなく、筋肉の収縮を助ける働きもあります。また、血管を広げて「血圧」を下げる働きもあります。

雑穀は、白米にはいっていない栄養がたくさん含まれますので、白米に混ぜて炊くだけで、普段のご飯にたくさんの健康効果を与えてくれます。雑穀米は生活習慣病の予防に最適な主食です。

Leave A Reply

*
*
* (公開されません)

CAPTCHA