健康な体を支える雑穀の種類と働き

約 1 分
健康な体を支える雑穀の種類と働き

日本では昔から、たくさんの雑穀が食べられています。昔の人が今のようにたくさんの魚や肉、野菜を食べることがなくても、健康な体を保つことができたのは、こういった「雑穀」の働きと言えます。では、雑穀にはどういった種類があり、どんな働きがあるのでしょうか。

五穀とは

キビ
キビ属に分類されるイネ科の一年生草本です。北海道から沖縄まで全国で栽培され、成長すると1mくらいになります。春から秋にかけて20㎝ほどの穂が垂れ秋には花が咲き黄色い実がなります。実は粥にしたり、団子やもちにして食べます。キビにはビタミンB1、B6、亜鉛、ナイアシンが豊富です。黄色い色素はポリフェノールで抗酸化性に優れています。


イネ科エノコログサ属の多年草です。高さは1 – 2メートル。エノコログサを原種で温暖で乾燥した風土を好みます。米より早く栽培が始まり、縄文時代から作られてきたと言われています。粟粥や粟おこし、米に混ぜて食べたりします。パントテン酸の含有量が雑穀の中では特に多く、その他、ビタミンE、B1、B6、ナイアシン、カリウム、鉄、亜鉛を多く含みます。食物繊維も豊富なため、五穀米などに入れて食べるのが人気です。

ヒエ
イネ科、ヒエ属に分類される一年生草本です。あわと並んで日本最古の穀物と言われています。北海道と東北地方で栽培されており、下北半島では明治の中頃の統計ではその比率は、稲田:2に対し稗田:8の割合で、ヒエが食べられていました。ヒエの含有たんぱく質には、血中の善玉コレステロール値を高める作用があるといわれています。また、ビタミンB6、ナイアシン、パントテン酸、カリウム、リン、亜鉛他多くのミネラルを含みます。

モロコシ
イネ科の一年草の植物・穀物です。イネ、コムギなどが育たない地域でも成長するので、世界中で作られています。世界中の生産面積は小麦や稲、トウモロコシ、大麦に次いで第五位です。栄養価としては、ポリフェノール、カリウム、リン、ビタミンB1、B6を含みます。

オオムギ
「六条大麦」と「二条大麦」に分かれます。小麦よりも低温や乾燥に強いため、小麦の生産が難しい地域において多く栽培されています。一般的に食用にしているのが六条大麦で、二条大麦はビール原料などに使われています。大麦は食物繊維、特に水溶性繊維の含有量がとても多いので近年、精麦した「丸麦」やもちもちした食感でβグルカンを多く含む「もち麦」などをお米に混ぜて炊くことが健康に良いと言われ、人気です。

 

五穀の栄養素

五穀に多く入っているビタミンB群のB1B6は、普通の食生活で摂ることが難しく、不足しがちです。ビタミンB1は豚肉やウナギ、明太子やハムなどに多く入っています。キビは1食当たり0.23mg、ビタミンB1を多く含む食品の代表の豚肉の1/3の量を含みます。また、ビタミンB6は0.34mg、成人が一日に必要な量の約1/3です。ビタミンB1は神経の伝達に必要な栄養で、不足すると脚気やウエルニッケ脳症という病気を引き起こします。昔の人はお米に含まれる胚芽を食べていましたが、精白米を食べることで、ビタミンB1が不足するようになっています。

ビタミンB6は脂質やたんぱく質を代謝する時に必要な栄養です。不足すると肌荒れや神経の興奮を抑えることができなくなり、イライラしたり腰痛や貧血になることもあります。食物繊維は大腸の繊毛運動を活発にし、便秘や大腸がんの予防や、肌荒れや皮膚炎などを防ぎます。また、腸の働きを良くすることで病気などの抵抗力や免疫力を高めます。

このほかにも、パントテン酸、ナイアシン、カリウムとたくさんの栄養素が含まれるため、普通の白米に混ぜたり、シリアルと一緒に摂ることで、健康を保つ働きがあります。

Leave A Reply

*
*
* (公開されません)

CAPTCHA