塩辛いものが好きな人には大切な雑穀に含まれるカリウムの特徴と価値

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塩辛いものが好きな人には大切な雑穀に含まれるカリウムの特徴と価値

様々なミネラル(無機質)には多量ミネラル、微量ミネラルの二種類があります。その中で多量ミネラルに含まれるのは、カルシウム、リン、マグネシウム、ナトリウム、カリウムの5種類です。

カリウムとは

 多量ミネラルで有名なのは、骨を作るカルシウム、リン、マグネシウム、そして日本人には摂りすぎが問題になっているナトリウムです。しかし、意外と知られていないのが「カリウム」です。ではカリウムとはどんな栄養素で、どんな無機質なのでしょうか。

〈カリウムの特徴〉
 カリウムは元素番号19、元素記号は「K」です。地殻中では2.6%を占める7番目に多い元素で、花崗岩やカーナライトなどの鉱石に含まれ、塩化カリウムという形で食品添加物に用いられることがよくあります。肥料にも多く含まれていますので、野菜などに含まれていることもあります。
 カリウムは人体に0.2%含まれ8番目に多く含まれる元素です。

〈カリウムの役割〉
 カリウムは人体に不可欠の電解質です。脳、神経などにおけるニューロンの情報伝達に重要な役割を果たしています。カリウムはイオン(陽イオン)として主に細胞内に分布し、細胞内液が 100–150 mmol/L と高濃度に保つための役割を果たします。それにより、カリウムは体内で60兆を超えるといわれる細胞の内側の浸透圧を調節し、外側の調節をするナトリウムとバランスをとることで、血液ドロドロが原因となる高血圧の予防などの役割を果たします。

〈カリウムの欠乏と過剰〉
 カリウムは過剰摂取をすることはありません。しかし、大事故や災害時に家具や瓦礫の下敷きになっておこる「クラッシュ症候群(挫滅症候群)」によって、壊死した筋細胞からカリウム、ミオグロビン、乳酸が大量に漏出します。大量のカリウムは高カリウム血症を引き起こし、心室細動、心停止起こし命が危険になります。
 この場合は、血液透析をし重炭酸ナトリウム液を投与し、カリウム値補正や尿酸沈着を防ぐ効果があります。

 カリウムが欠乏すると、筋力の低下、痙攣や吐き気、不整脈を引き起こします。低カリウム血症になると、悪性の高血圧、クッシング症候群、慢性糖尿病を引き起こすこともあります。

カリウムを多く含む雑穀

 白米のカリウム含有量は、100gあたり41mgです。成人女子が一日に必要なカリウムは2000mgです。

〈麦類〉
 100g中ハトムギは85mg、エンバク260mg、押し麦170mg、もち麦170mgです。

〈ヒエ、アワ、キビ〉
 100g中アワは300mg、キビ200mg、ヒエ240mgです。雑穀の中でも古くから日本に伝わる三種は、米の6倍以上です。

〈疑似穀物〉
 スーパーフードと呼ばれるアマランサスは600mgとキヌアは563mg、今注目のソバの実は410mgです。

 精白米はわずか41mgで一日に必要な摂取量の1/20しか含まれていません。しかし、キヌアやアマランサスはもちろん、キビやヒエにもたくさんのカリウムが含まれています。漬物や焼き魚、味噌汁と、どうしても塩分過多になりがちな日本の食卓で、カリウムを多く含む雑穀は、バランスをとる大切な穀物といえます。

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