腸内環境を整える豆と雑穀生活

約 1 分
腸内環境を整える豆と雑穀生活

 腸内環境とは主に大腸内部の環境のことをいいます。腸内フローラの状態のことを腸内環境といいますが、 腸内フローラは、ただお腹の調子を整えるだけでなく、脳や神経、血液とも密接な関係があり、私たちの体全体の健康に関与しています。

大腸

 大腸は、医学的に6つの部位に分類され、小腸からつながる盲腸、結腸(上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸)、肛門につながる直腸によって、構成されています。大腸は、食物の消化、吸収を不要となったものを糞便という形に作る役割を担っています。
 
〈腸内フローラ〉
 大腸内部には数百種類、数十兆個から100兆個を上回る、非常に多くの腸内細菌が生息していています。その細菌が腸の壁を覆いつくすような形で集まり、その形が無数の花が咲く花畑のように見えることから「腸内フローラ」と言われます。
 腸内フローラを構成する腸内細菌は、大きくわけて「善玉菌」(ビフィズス菌や乳酸菌)「悪玉菌」(ウェルシュ菌)、日和見菌(体調によって善玉にも悪玉にもなる菌)の3つに分類されます。それぞれが(15から20%)(10%)(70%から75%)といった割合で存在しています。特に、善玉菌が20%存在すると健康といいます。

(腸内細菌の働き)
 善玉菌(20%)はビフィズス菌や乳酸菌で、 身体の健康維持に貢献しています。ビフィズス菌を増やすためには「母乳」、乳製品を多くとることが必要です。乳酸菌は腸内に10億個から100億個存在し糖を分解し、乳酸を作るのに対して、ビフィズス菌はその100倍から1000倍の数が存在し、乳酸以外にも酢酸を作り、善玉菌として働きます。

 健康な人でも腸に10%存在する悪玉菌は、ウェルシュ菌や大腸菌です。食中毒胃の原因となる菌で、腐敗物質を産生して健康に害を与えます。おにぎりやお弁当、カレーや煮物を常温で長期保存しておくと、食虫時になりやすい食中毒菌です。
 日和見菌(70%)は、善玉菌でも悪玉菌にも該当しない菌で腸内環境によって働きが変わります。善玉菌が悪玉菌に対して優勢であれば、日和見菌は善玉菌の味方となります。
 腸内環境を整えておくことが大切と言われるのは、こういったことが理由です。

〈腸内環境と腸内フローラ〉
腸内環境は普段の生活習慣や、加齢の影響とともに自然と悪化していきます。腸や腸内フローラを良好に整えることで、腸内環境が整い、身体全体を健康に保ちます。
腸は脳と迷走神経でつながっており、脳と大きな関わりを持っています。腸の健康が崩れると、脳にも影響が出て認知症になることもあります。
腸内で発生した毒素は、血液に溶け込み全身を巡り、全身に不調が現れます。
腸内フローラを構成する腸内細菌の中には、脂肪を付きにくくする菌が存在しますので、肥満予防や高コレステロールの予防になります。
腸内フローラ構成する腸内細菌の中には、大腸がんの原因物質を生成する菌が存在します。
他にも、腸は免疫機能が集まる器官で、その働きに腸内フローラが関わっています。

腸内環境を整える食生活

 腸内環境を整える食事として大切なのが、毎日の食事で乳酸菌やオリゴ糖(ラフィノース)、食物繊維を適切に摂取することです。ラフィーノースを多く含む食品 大豆、テンサイ、綿実、キャベツ、ブロッコリーなどです。そして食物繊維は消化されないまま、胃や腸内で水分を吸収します。大きくふくらむため、ぜん動運動の活発化や多量に含んだ水分が便をやわらかくする効果が。お通じを助けるだけではなく、腸内細菌のエサとなり善玉菌の繁殖を促してくれます。

〈腸内環境を整える雑穀〉
腸内環境を整えるために必要な食物繊維が、雑穀には豊富に含まれているといわれます。白米と比較すると、次のようになります。100g中、白米の食物繊維は、わずか0.5gですが、少ないきびが1.7g、あわが3.4g、ヒエは5.6gです。スーパーフードと呼ばれるキヌアは6.1g、アマランサスは7.4gです。多いのは麦類でハトムギが9.4g、大麦は10.3gとなり白米の20倍の量です。

 また、オリゴ糖は豆類に多く含まれます。雑穀米の中には、小豆や大豆が含まれていますが、大豆には4~5g、小豆には3.1g、ささげには4g含まれています。雑穀米を食べることで、白米ご飯よりも、多くの食物繊維とオリゴ糖を摂取することができますので、雑穀米は「腸内環境を整える」食材ということが解ります。

Leave A Reply

*
*
* (公開されません)

CAPTCHA