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雑穀米の危険性――雑穀を安全に食べるには

約 3 分
雑穀米の危険性――雑穀を安全に食べるには

白米にいろいろな雑穀を混ぜて炊く雑穀米は、普段不足しがちなミネラルなどの栄養素を補うことができることから、健康にとても良いといわれています。しかし、ほとんどの雑穀には発芽毒が含まれているため、食べ方によっては体に害を及ぼす危険な食品にもなりえます。

雑穀米と危険な発芽毒

雑穀に含まれる発芽毒は、種子毒ともいいます。植物の種には動物に食べられ過ぎないように毒をもったり、適した季節になるまで発芽を抑制したりする因子があります。雑穀も植物の種なので発芽毒を含んでおり、人間の体に害を及ぼすのです。

アブシシン酸の危険性

発芽を抑制する植物ホルモンの一つがアブシシン酸です。アブシシン酸は種子に乾燥などのストレスがかかると合成されます。アブシシン酸の体への害は、ミトコンドリアを傷つけることです。ミトコンドリアにはエネルギーを生産する働きがあります。ミトコンドリアが傷つけられると、疲れがとれにくくなる、低体温になる、酵素の働きが鈍くなる、免疫力が落ちて病気になりやすくなるなど、いろいろな弊害がでてきます。

フィチン酸の危険性

フィチンは、ヌカや胚芽、豆類に多く含まれています。フィチンは体の中にある金属イオンと結合してフィチン酸となり、鉄やカルシウム、亜鉛といった健康に良いミネラルを体の外に排出してしまい、体内に吸収しにくくする害があります。しかし、フィチンが結合するのは体に必要なミネラルだけではありません。水銀や鉛などの体に有害なものも結合し排出してくれるため、デトックス効果を期待することもできます。

危険なく雑穀米を食べるには

雑穀の発芽毒は、心配するほど健康に影響はないという説もあります。しかし、危険だという説がある以上、発芽毒を処理して食べた方が安全・安心なことは確かです。
発芽毒の処理はとても簡単です。乾煎りしたり、十分に吸水させたりすることで消すことができます。雑穀米や玄米を炊くときには、12時間以上、吸水させましょう。早く炊けるからと吸水不十分のまま圧力鍋を使用するのは、米が炊けても発芽毒が残ってしまいます。雑穀の粒の大きさによっては、一晩水につけたほうがいいものもあります。安全に食べるだけでなく、美味しく食べるためにどれだけ吸水させればいいのか、説明書きをしっかり確認してください。長時間の吸水は雑菌が繁殖する心配があるため、特に夏場は冷蔵庫に入れましょう。
また、販売されている雑穀の中には玄米も含め、加熱乾燥させて吸水不要でも安全に食べることができるようにされているものもあります。処理済の雑穀を選べば、より安心です。

発芽毒以外の危険

雑穀米を食べ始めたことで、胃痛を起こす人も少なくありません。その原因は咀嚼不足です。雑穀米は白米より固いですし、ゴマなど殻に被われているものもあります。白米を食べるように雑穀米を食べると、胃痛や消化不良を起こす原因になります。また、咀嚼不足で殻に被われたまま飲みこむと、雑穀の栄養も十分に吸収されません。雑穀米を食べる時は、咀嚼回数を増やすようにしましょう。
雑穀米で危険なことの一つは、残留農薬です。残留農薬基準値の厳しい国産の雑穀なら安心ですが、輸入されたものはどれだけ農薬が残っているかわかりません。安全に雑穀米を食べるためには、国産の雑穀を使用した雑穀米を選びましょう。