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日本古来のスーパーフードな雑穀・キビ

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日本古来のスーパーフードな雑穀・キビ

日本に昔からある雑穀のキビは、黄実が名前の由来といわれています。白米の代わりに食べるものというイメージが強かったキビですが、小さな粒にたくさんの栄養が詰まったスーパーフードの一つです。

キビとは

キビ(黍)は、中央アジア原産でイネ科キビ属の一年草です。高さは1メートルくらいになり、夏から秋にかけて花を咲かせて結実します。キビは名前の由来(黄実)のように鮮やかな黄色い実をつけますが、品種によっては白いものもあります。キビを含め雑穀は、やせた土地でも育ち、干ばつにも強いのが特徴です。そのため、飢饉の時に食べる救荒作物、白米が食べられない人が食べる穀物というイメージも強かったですが、今では栄養豊富な健康食品という位置づけに収まっています。

キビにはうるちキビとモチキビがあり、うるちキビは白米(うるち米)と同じく、粘り気のない品種です。モチキビは反対に粘り気が強く、キビ餅やキビ団子を作るのに適しています。童話の桃太郎がおともの動物にやったのは、このキビ団子です。キビの食感はプチプチしていますが、モチキビはモチモチした感じもします。
タカキビという雑穀もありますが、こちらは同じイネ科でもモロコシ属で、キビとは違います。粒のサイズもタカキビはキビより大きいです。タカキビと区別するために、キビをコキビと呼ぶ地方もあります。また、砂糖の原料・サトウキビも名前に『キビ』がつき、サトウキビから作った砂糖をキビ砂糖ということもありますが、雑穀のキビとは違い、サトウキビ属です。最近話題のキビ酢も、サトウキビが原料で、雑穀のキビで作られているわけではありません。

キビの栽培は、沖縄県、長野県、岩手県などに全国合計で250haしか行われていません。現在は、ウルチキビよりモチキビの栽培の方が多いです。

キビの歴史

キビの原産地は中央アジアで、日本には、縄文時代から栽培されているとされるアワやヒエに遅れ、弥生時代に伝来したのではといわれています。キビは、一般的な日本人にアワやヒエと共に、白米に混ぜて主食として食べられていました。明治時代には2万~3万haの規模で栽培されていましたが、戦後の高度経済成長で主食が白米に変わり、栽培面積も少なくなりました。

キビに含まれる栄養成分

キビにはビタミンやミネラルなど、大切な栄養素がたくさん含まれています。ビタミンB群は白米の2倍から3倍、ナトリウムやカリウム、亜鉛といったミネラルも白米の2倍になります。マグネシウムにいたっては、142.8mgと、白米の4倍です。鉄分も3倍と、白米を食べるよりずっと体に良いことがわかります。また、キビに含まれる栄養素にはポリフェノールもあります。キビの黄色い色がポリフェノールで、雑穀の中でも多い方です。必須アミノ酸の一つ、メチオニンが多いのもキビの特徴です。

キビの効能

キビを食べることで得られる効果の一つは、キビに含まれるたんぱく質の働きで、HLDコレステロールの値を上げることです。HLDコレステロールは、悪玉コレステロールが増えるのを防ぎ、動脈硬化などを予防予防する働きがあります。キビは鉄分やマグネシウムなど、血液の材料が多く含まれているので、貧血予防や血行改善にも効果があります。他、ポリフェノールによる抗酸化作用や、ビタミンB群による疲労回復効果などが期待できます。