雑穀.xyz

雑穀.xyz

世界中で注目の栄養豊富な雑穀・キヌア

約 3 分
世界中で注目の栄養豊富な雑穀・キヌア

雑穀の一種のキヌアはアマランサスと並び、スーパーフードとして注目を集めています。アメリカのNASAで『21世紀の主要食』といわれ、宇宙食候補にもなりました。キヌアには小さな粒いっぱいに豊富な栄養が詰まっています。

キヌアとは

キヌアは南米アンデス山脈一帯を原産とする穀物で、ホウレンソウなどと同じヒユ科アカザ属の植物です。雨が少ない地域ややせた土地でも育てることができます。5月上旬に種を播くと、1~2メートルの高さに成長し、8月~9月にかけて花を咲かせます。収穫は10月~11月頃です。山梨県での栽培実験では、3月に種を播いて7月に収穫、再度種を播いて10月に収穫と、2期作の実績もあります。国産のキヌアはまだほとんど流通していません。
雑穀として人間が食べるのはキヌアの種子部分ですが、葉や茎は家畜の餌にすることもできます。一般的に販売されているキヌアの種子は、白に近い薄茶色です。他に赤色と黒色のキヌアもあり、白のキヌアよりポリフェノール含有量が高くなります。キヌアの粒の大きさは、アマランサスよりは大きいですが、2~2.5mmと小さなサイズです。食べる時は、種皮ごと食べます。キヌアの食感はプチプチしていて、多少のにおいはありますが、癖のない味です。

キヌアの歴史

キヌアは3000年前頃から、アンデス山脈一帯で栽培が始まったといわれています。それ以前も、野生種のキヌアは利用されていました。しかし、インカ帝国の滅亡後、征服したスペイン人によってキヌアの栽培が禁止されたこともあり、世界に広がることはありませんでした。
近年、キヌアが見直されたことで、栽培が広がっていますが、他の穀物に比べて生産量は少ない上、ほとんどは南米での栽培です。2013年、国連に国際キヌア年として定められ、世界の飢餓撲滅をめざし、キヌアの栄養価の高さや環境適応性の広さがキャンペーンされました。
日本では2016年に『日本キヌア協会』が発足し、2月20日をキヌアの日と制定しました。

キヌアの栄養成分

キヌアはとても栄養価の高い雑穀といわれています。実際にどれくらい栄養があるのか、100gあたりの栄養価を白米と比較します。
カロリー、炭水化物、ナイアシンは、キヌアも白米も同じくらいです。しかし、タンパク質・亜鉛は約2倍、脂質・ナトリウム・カリウム・リン・鉄・ビタミンB1・ビタミンB6は4倍~6倍、カルシウム・マグネシウムは約9倍となります。さらに食物繊維は白米の14倍、ビタミンB2は16倍という豊富さです。
また、キヌアは体内で作ることができない必須アミノ酸9種類全部や、女性ホルモンの働きに似たフィトエストロゲンを含んでいます。このような豊富な栄養を含むキヌアを食べることで、貧血解消、骨粗しょう症予防、更年期障害予防、ダイエット効果、美肌、生活習慣病予防など、様々な健康効果が期待できます。

キヌアを食べる時の注意点

キヌアに限らず、植物の種子である雑穀には、発芽毒が含まれています。発芽毒は、動物に食べられ過ぎないようにするためや、適した季節まで発芽を抑えるため、種子に含まれている因子です。キヌアを大量に食べると、発芽毒によってミトコンドリアが破壊されるなど、体に害を及ぼすことがあります。

よく水洗いすること、吸水時間をしっかり取ることで発芽毒は排除可能です。しかし、発芽毒以外にも、キヌアの豊富な食物繊維のせいで食べ過ぎると下痢を起こすこともあるため、ほどほどにしておきましょう。