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国産キヌア流通をめざしたキヌアの栽培事情

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国産キヌア流通をめざしたキヌアの栽培事情

キヌアは近年、スーパーフードとして注目を集めているヒユ科アカザ属の雑穀です。キノアということもあります。キヌアはほとんどが外国産を輸入したもので、国産のものはほとんど流通していません。栽培用のキヌアの種の購入はインターネットなどで誰でも可能ですが、家庭菜園でキヌアを育てるには、まだまだ難しいです。

キヌア栽培の国内状況

日本でのキヌア栽培は、2003年度から山梨県が取り組みを始めました。山梨県の気候は日照時間が長く、冷涼少雨という点がキヌア原産地の南米アンデス地方と似ています。そのため、キヌアが栽培できれば、山梨県の特産品の一つにならないかという考えがあったためです。その後、山梨県以外でも栽培実験が行われ、現在では北海道から九州までキヌアの栽培が可能だとわかっています。
国産キヌアの販売は、山梨県上野原市の農業生産法人上野原ゆうきの輪合同会社がインターネットで行なっています。しかし、まだ生産量は少なく、輸入品のキヌアより割高なのが現状です。

キヌア栽培の問題点

キヌア栽培で難しいのが、種の選別です。購入自体は誰でも簡単にできますが、キヌアの品種は世界で3000種類以上あり、品種によっては日本での栽培に適していないものもあります。山梨県の栽培実験では、春に種を播いて初夏に収穫し、再び種を播いて秋に収穫する二期作を行なっていました。しかし、種によっては同じように播いたら実がほとんど実らなかったという例もあります。
また、キヌアはアンデス地方が原産のため、寒さには強いですが、品種によっては暑さに弱く、日本の夏の暑さで実がならないどころか枯れてしまうものもあります。
キヌア栽培のもう一つの問題点は、キヌアはとても虫がつきやすいことです。そのため、キヌアの無農薬有機栽培を行おうとすると、虫の除去や雑草取りにとても手がかかります。

キヌア栽培の流れ

キヌアの種子は水に浸してから播きます。キヌアの播き時期は、最低気温が5℃以上になってからです。1つの穴に5粒程度、発芽率が悪い上、芽が出てからも1ヶ月くらいまでは枯れやすいため、多めに播きます。播いた種に土をかぶせますが、かぶせすぎても発芽率は悪くなります。
株の数は1平方メートル当たり80株~200株、品種により適した株数は変わります。発芽後のキヌアは1~2mくらいまで成長します。
荒れた土地でも育つ植物ですが、やはり肥料を与えた方が収穫量は多いです。しかし、与え過ぎても背丈が高くなり過ぎ、雨や風で倒れやすくなります。
キヌアの花は茎の上端に房状になって咲きます。結実すると倒れやすくなるため、紐などで支えることも必要です。
8割くらい穂が色づいてきたら、収穫します。種を播いてから100日くらい経った頃が目安です。刈り取ったキヌアは、逆さに吊ってカラカラになるまで1~2週間ほど干します。干したキヌアを脱穀し、米用の精米機などを使って外皮を取り除きます。精米時間は米の半分くらいでいいです。
キヌアの粒は2mm~2.5mmの大きさなので、ゴミや小石などの不純物が混ざりやすいです。食べる前によく洗って、不純物を取り除く必要があります。キヌアには体に害になるサポニンという成分が含まれています。食べる前にキヌアを乾煎りするか、よく吸水させることで、サポニンが除去できます。