昔から変わらない素朴な味・雑穀で作ったおやつ

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昔から変わらない素朴な味・雑穀で作ったおやつ

栄養豊富で健康に良いと注目を集めている雑穀ですが、昔から主食代わりにするだけでなくおやつにも利用されてきました。

雑穀とおやつ

一般人まで白米が主食になったのは最近のことで、それまでは雑穀が日本人の主食でした。特にヒエとアワは米より早く日本に伝わっており、縄文時代から栽培されているといわれています。ヒエとアワ、稲の後ですが、キビも古くから食べられてきた雑穀です。
ヒエ・アワ・キビ以外にも、日本人が昔から食べてきた雑穀はたくさんあります。豆類の大豆は弥生時代に伝来していますし、小豆も平安時代の『本草和名』に記述があります。
そのように日本人に馴染のある雑穀は、白米が主食になる以前は米に混ぜて食べられていましたし、おやつとしても食べられていました。今でも昔ながらの素朴な味の雑穀を使ったおやつは、たくさんの人に愛されています。

平安時代からある雑穀のおやつ おこし

おこしは平安時代に中国から伝わったお菓子で、穀物を飴で固めた干菓子の一種です。固いものがほとんどですが、中には柔らかいものもあります。実は、大阪土産で有名な『粟おこし』は名前だけでアワを使っておらず、アワのように小さく砕いた米を使っています。しかし、昔は粟おこしもアワを使っていましたし、それ以外のおこしもはと麦やヒエ、アワ、キビ、ゴマや大豆など雑穀と水あめを使った庶民のお菓子です。

桃太郎も食べた雑穀のおやつ きびだんご

桃太郎がお供の動物たちにやったといわれるきびだんごは、雑穀のキビを使った団子だといわれています。岡山土産の『吉備団子』は地名由来の『吉備』ですので、桃太郎とは関係ないという説もありますが、明治以降から販売促進に桃太郎と関連付けられるようになりました。吉備団子も元はキビを使った団子でしたが、日持ちがしないため、米粉を混ぜるようになっています。店によってはキビをまったく使わないものも出てきました。

子どもに人気の雑穀のおやつ ポン菓子

ドン菓子、こめはぜ、ばくだんなど地方によっていろいろな名前で呼ばれるポン菓子は、大正の頃から子どもに人気のおやつです。熱を加えながら釜を回転させ、圧力をかけ、一気に減圧させることで膨張させて作ります。白米で作ることも多いですが、アワ・大麦・大豆など、雑穀で作られるポン菓子も多いです。膨張させた後、飴を絡め、おこしにすることもあります。

素朴な雑穀のおやつ らくがん

代表的な干菓子のひとつ、らくがんは、穀物の粉に砂糖や水飴などを混ぜて型に入れ、乾燥させたおやつです。米粉と和三盆で作ったらくがんは茶席にも使われる高級な菓子ですが、はったい粉(加熱した大麦を挽いた粉)や大豆粉、小豆粉などの雑穀で作るらくがんは素朴な風味のおやつになります。

きなこを使った雑穀のおやつ

大豆を炒ってから粉にしたきな粉も雑穀の内に入ります。きな粉を使ったおやつは江戸時代の頃から増えてきました。あべかわもち、くずもち、わらびもちは、全部きな粉をまぶして作るおやつです。きな粉に水あめを練り込むと、岐阜県飛騨の伝統的なおやつ・げんこつ飴になります。

小豆を使った雑穀のおやつ ぜんざい

豆類も雑穀の内なので、小豆を使ったぜんざいも雑穀を使った昔ながらのおやつです。餅ではなく、ソバ粉で作ったそばがきを入れれば、小豆とソバ、2種類の雑穀を使った素朴な味を楽しめます。

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