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雑穀のなたねにぎっしり詰まっている健康や美容におすすめな脂肪酸とは

約4分
雑穀のなたねにぎっしり詰まっている健康や美容におすすめな脂肪酸とは

なたねは、菜の花やアブラナとも言われる植物で、種から抽出された油はなたね油やキャノーラ油として利用されています。なたねには、健康を損ねるとされる成分が含まれていましたが、遺伝子組み換えなどではない品種改良が行われ、危険性は少なくなっています。なたねの種は、利用されても薬味程度で、食用としてはあまり出回ってはいません。なたねの栄養を効率よく摂るために、料理になたね油を利用してみましょう。

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なたねに含まれる栄養

なたねの種子としての栄養成分が、表示されたものはありません。良く食べられている葉の部分は、100gに含まれるビタミンやミネラルは、次のようになります。

カリウム410mg
カルシウム97mg
マグネシウム28mg
ビタミンA220μg
ビタミンC110mg
ビタミンE1.7mg
ビタミンK260μg
ビタミンB60.22mg
葉酸240μg
食物繊維3.7g

なたねの種に多くの栄養が含まれているため、葉にも豊富な栄養があると言えます。葉と違ってなたねの種には、脂質が多くなります。なたねの種の脂質には、健康に良いとされるオレイン酸が6割も含まれています。身体の中では作る事ができない必須脂肪酸のαリノレン酸は1割、多く摂るとデメリットもあるリノール酸は、2割程度の含有となっています。同じ不飽和脂肪酸でも心疾患の原因になるとされ、以前は問題視されていたエルカ酸は、品種改良により含有率が低くなっています。

なたねの健康効果

なたね油というと、危険と言われる場合がありますが、それは遺伝子組み換えが行われているものが多いキャノーラ油にあります。国産でなたね油として販売されているものは、キャノーラ油と同じセイヨウアブラナから抽出されていますが、遺伝子組み換えなどはされておらず安心です。

脂質の中のオレイン酸は、血液中のHDLコレステロール(善玉コレステロール)を減らす事なく、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)だけを、減らす事ができます。また必須脂肪酸のリノール酸も、コレステロールを下げる効果があります。さらに中性脂肪を下げる効果のある、αリノレン酸も含まれており、オレイン酸、リノール酸との相乗効果で、脂質異常症が改善され動脈硬化を防ぐ効果が高くなります。

その他、オレイン酸には、認知症の原因の一つであるアミロイドβの蓄積を抑える働きがあり、認知症予防ができるという報告があります。

なたねの葉に多く含まれているビタミンKは、なたねの種にも含まれており、動脈を丈夫にし、骨を作るサポートをします。

なたねの美容効果

オレイン酸は、肌を柔らかくする働きがありシワを改善します。オレイン酸が多く美容に良いと知られているオリーブオイルですが、なたね油にも同様の効果があります。

また肌のターンオーバーを整えて、肌を乾燥から守りシワやシミなどを防ぐαリノレン酸もなたね油には含まれています。αリノレン酸はオリーブオイルには、あまり含まれていない成分です。

なたねのダイエット効果

脂質が多い食材はダイエット時には、摂らない方が良いと考えている方がいるかもしれませんが、脂肪酸の種類によってダイエットが可能になります。

小腸で吸収されにくいオレイン酸を多く含んでいるため、便を柔らかくして派出しやすくし、便秘を解消します。またオレイン酸は、満腹中枢を刺激するとされており、食欲を抑える事ができます。

また、αリノレン酸は血液中の中性脂肪を減らす事で、内臓脂肪を減らす効果もあるため、ダイエット時に向いている脂肪酸です。

なたねの簡単レシピ

なたねを使う場合は、油としてなたね油を使うのが便利です。なたね油を利用する場合は、遺伝子組み換えが行われていない、国産のなたねが使われているものを選んでください。

なたね油でアヒージョ

材料(2人前)
なたね油100cc
エビ4~6匹
ブラウンマッシュルーム6個
ニンニク1片
赤唐辛子1本
塩コショウ適量

作り方
①なたね油をフライパンに入れて、赤唐辛子とニンニクを炒めます。
②香りが出たら、背ワタを取り大きければ2つに切ったエビ、2つか4つ切りにしたブラウンマッシュルームを入れて、火が通ったら塩コショウで味を整えて出来上がりです。